【8月10日 AFP】第16回世界陸上ロンドン大会(16th IAAF World Championships in Athletics London)の女子400メートルで3位に入り、同大会の通算獲得メダル数を14個としてジャマイカ出身のマーリン・オッティ(Merlene Ottey)氏とウサイン・ボルト(Usain Bolt)に並んだアリソン・フェリックス(Allyson Felix、米国)が、レース後に悔しさをにじませた。

 フェリックスはこれまで、五輪で9個(うち金6個)、世界陸上では14個(うち金9個)のメダルを手にしてきた。今大会を最後に現役を退くボルトは、今週末に行われる男子4×100メートルリレーでメダルの数を15個に伸ばす可能性があるが、フェリックスも4×100メートルリレーと4×400リレーを控えており、最終的に16個まで更新する可能性を残している。

 雨が降りしきる中で行われたこの日、自身のライバルで序盤で先頭に立ったショーナ・ミラー(Shaunae Miller、バハマ)が残り20メートルで失速すると、猛烈な追い上げを見せた伏兵のフィリス・フランシス(Phyllis Francis、米国)が金メダルを獲得。フェリックスは、サルワ・イード・ナセル(Salwa Eid Naser、バーレーン)に次いで銅メダルとなった。

 200メートルで2位に入った2004年アテネ五輪から国際舞台でのメダルを積み上げてきたフェリックスは、「金メダルを一つ逃したことについて、がっかりしているのは否めない。でも大会はまだ終わっていないし、前に進むしかない」と語った。

「でも、このレースこそが私にとって大切だった。個人種目だから重要だったの。だから敗れるのはまったく喜ばしくないけど、チームメート(フランシス)のことはうれしく思う。このレベルでは誰も過小評価できない」

「レースになれば常に勝利を目指すものだし、それこそがシーズンを通した私の目標でもある。だから一歩足りなかったときは本当に残念。ただそれと同時に、これだけ長期間にわたりやってこれたこと、そして今もトップで競技を続けられていることに感謝している」 (c)AFP/Luke PHILLIPS