【8月10日 AFP】国連(UN)の国際移住機関(IOM)は10日、北アフリカ・サハラ砂漠(Sahara Desert)のニジェール領内で今年4月以降、密航業者に置き去りにされた約1000人の移民が保護されたと明らかにした。

 サハラ砂漠中南部に当たるニジェールのテネレ(Tenere)砂漠、および同国とリビアの国境地帯でIOMが行った6日間では「密航業者がより危険なルートを利用している」ことが分かったという。リビアでは、地中海(Mediterranean Sea)を渡って欧州へ向かおうとする移民らが滞留している。

 IOMによると6月末までに保護された移民は600人に達している。また先月には7歳の少女を含む23人が砂漠で保護された。しかし、発見されずに死亡する移民も多く、5~6月には乳児を含む52人の遺体が砂漠で見つかり、また6月末に行方不明となった50人以上が死亡したと推定されている。(c)AFP