【8月10日 AFP】イタリア・セリエAのインテル(Inter Milan)は9日、フランス・リーグ1のニース(OGC Nice)からブラジル人DFダウベルト・エンリケ(Dalbert Henrique)を獲得し、5年契約を結んだ。

 インテルが支払った移籍金は、ニースのクラブ史上最高額となる2900万ユーロ(約38億円)で、ニースのジュリアン・フォーニアー(Julien Fournier)社長は「クラブにとって記録的な額だ」とコメントしている。

「われわれにはビッグクラブのような商業資源はない。われわれの発展は、選手の価値とその売却にかかっている」

「スポーツ面でわれわれはこのマーケットでいい選手を失っているが、それによってこの夏に新たな選手を連れてくることができた」

 左サイドバックで23歳のダウベルトは、2016年に推定200万ユーロ(約2億6000万円)でポルトガル1部リーグのビトリア・ギマラエス(Vitoria Guimaraes)からニースに加入した。

 ダウベルトの移籍金は、2016年に推定1700万ユーロ(約22億円)でイングランド・プレミアリーグのレスター・シティ(Leicester City)に売却したナンパリス・メンディ(Nampalys Mendy)、2010年に1500万ユーロ(約19億円)でオリンピック・マルセイユ(Olympique de Marseille)に売却したロイク・レミ(Loic Remy)を上回った。

 ニースは昨季のリーグ1でASモナコ(AS Monaco)、パリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)に次ぐ3位でシーズンを終えており、ダウベルトは計33試合に出場している。

 セリエAではまた、フィオレンティーナ(Fiorentina)がニースからバレンティン・エイセリック(Valentin Eysseric)を、トリノ(Torino FC)からマルコ・ベナッシ(Marco Benassi)を獲得して中盤を補強している。

 25歳のエイセリックは、移籍金400万ユーロ(約5億円)で2021年まで契約を結び、U-21イタリア代表の22歳ベナッシは1000万ユーロ(約13億円)で5年契約を結んでいる。両選手は10日にメディカルチェックを受ける予定となっている。(c)AFP