【8月9日 AFP】ブラジル代表ネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)をフランス・リーグ1のパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)へ放出したスペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)が、イングランド・プレミアリーグのリバプール(Liverpool FC)に所属するブラジル代表フィリペ・コウチーニョ・コレイア(Philippe Coutinho Correia)の獲得に迫っていると、メディアが報じた。

 バルセロナは、ネイマールが2億2200万ユーロ(約288億円)でPSGに移籍する以前からコウチーニョに関心を持っていた。地元紙スポルト(Sport)は、クラブ関係者が話し合いをまとめるため、8日にイングランド入りしており、決定は「時間の問題」だと伝えている。

 スポルトとESPNデポルテス(ESPN Deportes)によると、バルセロナはまず9000万ユーロ(約116億円)を支払うようだが、ESPNはボーナスを含めた費用の総額は1億2000万ユーロ(約155億円)に達する可能性があるとしている。

 バルセロナはコウチーニョがネイマールに代わってリオネル・メッシ(Lionel Messi)、ルイス・スアレス(Luis Suarez)と3トップの一角を形成するだけでなく、33歳になる主将のアンドレス・イニエスタ(Andres Iniesta)の状況次第では、中盤を務める能力もあると期待している。

 リバプールのユルゲン・クロップ(Jurgen Klopp)監督は、バルセロナは「力を蓄えた方がいい」と話し、コウチーニョ売却の意思がないことを強調していたが、週末に行われたアスレチック・ビルバオ(Athletic Bilbao)との親善試合では、コウチーニョをメンバーに入れなかった。

 コウチーニョは以前、バルセロナを本拠地とするもう一つのクラブでスペイン1部リーグを経験しており、2012年に期限付きで半年在籍したRCDエスパニョール(RCD Espanyol)で好プレーを見せていた。その後の2013年、わずか850万ポンド(当時約12億円)で名門リバプールへ加入すると、そこから公式戦通算182試合で42得点を記録している。

 代表レベルでも通算28試合に出場して7得点を記録し、2016年にチッチ(Adenor Leonardo Bacchi aka Tite)監督が就任した後はレギュラーの座をつかんでいる。(c)AFP