【8月14日 CNS】蘇州(Suzhou)刺繍、唐傘、恵山泥人形、腹話術や四川(Sichuan)巴中(Bazhong)影絵芝居などの中国の無形文化財が、テンセント社(Tencent)のスマートフォンゲーム『尋仙(Journey to Fairyland)』に相次いで現れ、注目されている。『尋仙』の生放送のスタジオに4日、中国国家無形文化財の伝承人5人が招待され、コラボレーションをした理由について語った。

 中国国家無形文化財「腹話術」の伝承人第4代目・方浩然(Fang Haoran)さんは、「無形文化財で重要なことは後世に伝えること。スマートフォンゲームは中国の若者の支持層が広い」と話す。

 中国国家無形文化財伝承人で刺繍芸術家の趙紅育(Zhao Hongyu)さんも同じ考えだ。「刺繍は千年の悠久な歴史を持つ芸術の一つ。ゲームというメディアを通じて、より多くの人に無形文化財を理解してもらいたい」と話した。

 また、無形文化財伝承者の5人は、文化を伝承する上でのインターネットの意義についてもそれぞれの見解を述べた。方浩然氏は、インターネットによる普及、宣伝の役割だけではなく、伝統文化と社会との相互コミュニケーションも同時に促進できる、と話した。

 唐傘第7代継承者畢六福(Bi Liufu)さんは、「インターネットと無形文化財は両立できる。歴史的に見ても、唐傘、刺繍などは古代の日常生活にありふれていた。それらの制作技術は現在、後継者難の苦境に直面している。技術の継承者として最も関心を抱いているのは、どのようにしてこれらの民間芸術を伝承し、発展させていくかということです。伝統文化の最高の伝承は、自身が現代生活に溶け込んでいるということです」と話した。(c)CNS/JCM/AFPBB News