【8月8日 AFP】男子ゴルフ、現在メジャー最終戦として行われている全米プロゴルフ選手権(PGA Championship)の日程について、現行の8月から5月に変更されるというニュースが8日にも発表されることになった。米複数メディアが7日に伝えている。

 ゴルフ・ダイジェスト(Golf Digest)誌によると、全米プロゴルフ選手権はベスページステートパーク・ブラックコース(Bethpage State Park Black Course)で開催される2019年大会から日程が3か月前倒しされ、全英オープン(The Open Championship)がメジャー最終戦になる見通しと伝えられた。

 報道ではまた、この動きによって現在5月に開催されているザ・プレーヤーズ選手権(The Players Championship)が、1977年から2006年まで行われていた3月に戻ることになるとされている。

 米国男子ゴルフツアー(US PGA Tour)の本部がある米フロリダ(Florida)州ジャクソンビル(Jacksonville)の現地紙フロリダ・タイムズ・ユニオン(Florida Times-Union)も匿名情報として、クウェイルホロー・クラブ(Quail Hollow Club)で行われる今年の全米プロゴルフ選手権の開幕に先立ち、8日にスケジュールの詳細が明らかになると伝えた。

 ノースカロライナ(North Carolina)州の同コースで行われる記者会見については、米国男子ゴルフツアーのジェイ・モナハン(Jay Monahan)コミッショナーと、全米プロゴルフ協会(PGA of America)のピート・ビバクア最高経営責任者(CEO)らも同席して、8日に行われることが発表された。

 今回の日程変更によって、プレーオフのフェデックス・カップ(FedEx Cup)は開始が早まり9月上旬に終了することになり、米ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)のテレビ放送とぶつかることが避けられる。

 今回の動きが加速した背景には、昨年のリオデジャネイロ五輪でゴルフが五輪競技として復活し、全英オープンの2週間後、そしてリオ五輪開始の1週間前に全米プロゴルフ選手権が開催されたという事情がある。同大会が5月開催になれば、2020年には東京五輪を前に同様の厳しいスケジュールが繰り返されるのを防ぐことになる。(c)AFP