【8月9日 CNS】中国・広州市(Guangzhou)教育局は、市内の小中学生の重度の近視率が49.8%にも達していると発表した。

 また、関連調査によると、2016年広州市小中学生の体質、健康状況が「優秀」だったのはたったの2.6%、ついで「良好」17%、「不合格」16.2%で、学生全体の肺活量が「不合格」だった割合は20.5%だった。

 広州市は2017年、児童・生徒の体質と運動能力の改善を図ることを、今年度の重要民生項目の一つとした。市教育局は『広州市学生体質・運動能力向上計画』を策定し、「小学校興味化、中学校多様化、高校専門化」といった体育の授業の改革を行った。

 広州市すべての学校で体育の授業を確実に行い、体力トレーニングの授業を推進したほか、中学生の冬季マラソン活動などを実施。今年7月末までに、広州市は市内1511校の小中学校で、児童・生徒が校内で体育活動や休み時間を利用し、毎日1時間は体を動かすことを推奨している。また、1029校で校内サッカープロジェクトを実施した。

 市教育局はまた、『広州地区学生食卓栄養指導』を編成、市内の全小中学校と学校給食提供企業に対し、学校給食栄養レシピを指導した。農村部の義務教育段階の学生栄養改善を試行し、農村部の児童・生徒の栄養状況を改善するために、補助金基準を1人あたり1日5元(約82円)と決めた。

 そのほか、学校の体育・衛生設備を完備させ、トレーニング器材や活動場所を増やす。今年7月末時点で、広州市の学校体育・衛生設備の改造を実施すると申告があった件数は2466件。このうち、すでに完成しているのは1870件、完成率は75.83%。今年中に完成率90%以上を目指している。(c)CNS/JCM/AFPBB News