【8月5日 AFP】史上最高額の移籍金でフランス・リーグ1のパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)へ加入したネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)が4日、チームの入団会見に登場。スペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)を離れたのは金のためではなく、フランスで「大きな挑戦」をするためだと話した。

 25歳のブラジル代表FWは4日朝、パリ(Paris)近郊のルブルジェ(Le Bourget)空港にプライベートジェットで降り立つと、警護を受けながら車でスタジアムへ向かった。

 ネイマールはその後、現地時間午後1時30分(日本時間午後8時30分)過ぎから本拠地パルク・デ・プランス(Parc des Princes)で世界中のメディアに対応。3日にバルセロナに契約解除金2億2200万ユーロ(約288億円)が支払われて以来、初めて公の場に登場した。

 カタールを後ろ盾とするPSGと推定年俸3000万ユーロ(約39億円)の5年契約を結んだネイマールは「より大きな挑戦がしたかった。自分のベストを尽くすためにここへ来たし、クラブのタイトル獲得に貢献したい」とコメント。フランスへ戦いの場を移したのは、「クラブが持つ野心が自分に近い」からと続けた。

 その一方でネイマールは、リオネル・メッシ(Lionel Messi)やルイス・スアレス(Luis Suarez)と圧倒的なトリオを形成したバルセロナを退団するという決断は、決して軽く下したものではなかったと説明した。

「非常に難しい決断だった。バルセロナ(Barcelona)では、チームだけでなく街にもうまく順応していた。友だちもいたから、簡単ではなかった」

「人生で何をすべきか考える張り詰めた時間だった。たくさんの友だちを置いてきたが、サッカーでは物事がとても速く進むんだ」

 今後ネイマールは、5日に行われるアミアン(Amiens SC)とのリーグ開幕戦で4万5000人を超えるPSGサポーターにお披露目される。セレモニーは現地時間午後3時45分から開始される予定となっており、キックオフも当初の計画から15分先送りの現地時間午後5時15分となった。

 しかし、米マイアミ(Miami)で行われたレアル・マドリード(Real Madrid)との親善試合がバルセロナの選手として最後の試合となっていたネイマールは、アミアン戦には出場できないことが決まった。ネイマールの国際移籍証明書が期限までに提出されなかったため、開幕戦はスタンドから観戦することになるとリーグ1の広報官は説明している。(c)AFP/Yann BERNAL/Andy SCOTT