【8月5日 AFP】第16回世界陸上ロンドン大会(16th IAAF World Championships in Athletics London)は4日、男子1万メートルの決勝が行われ、英国のモハメド・ファラー(Mohammed Farah)が優勝して自身10個目の世界タイトルを獲得した。

 金メダルに輝いた2012年のロンドン五輪と同じ会場となったロンドン・スタジアム(London Stadium)で、5000メートルと合わせて3大会連続の2冠を目指している34歳のファラーは、最後の周回で他の選手と2度ぶつかるアクシデントに見舞われたが、どうにか体勢を立て直してライバルを振り切った。

 ファラーが再びライバル勢を出し抜くなか、ウガンダのジョシュア・チェプテゲイ(Joshua Cheptegei)が銀メダルを獲得し、ケニアのポール・タヌイ(Paul Tanui)が銅メダルを手にした。

 家族とともに勝利を祝ってトラックを一周したファラーは、「英国人として誇らしかった。とても長い旅であり、素晴らしい経験だった。とてもつらかったが、自分のメンタルが強かったのだと思う」とコメントした。

「最高の夜だったということを理解しておかねばならない。スタートで少し感情的になり、それからゾーンに入る必要があった。とにかく最高だった」

「残り12周で追い上げられたとき、ここから厳しくなると分かっていた。最後のスプリント勝負で自分の力を信じていたし、前にも経験していたレース展開だった。その経験が大いに役に立った」 (c)AFP/Pirate IRWIN