【8月4日 AFP】(訂正)ドイツ東部デッサウ(Dessau)の裁判所は4日、中国人留学生に性的暴行を加えて殺害した罪で、共に21歳のドイツ人男女に禁錮刑を言い渡した。この事件では、衝撃的な犯行ゆえに独中両国で激しい怒りの声が巻き起こっていた。

 独DPA通信の報道によると、名前がセバスティアン・F(Sebastian F)およびゼニア・I(Xenia I)とのみ明らかになっている被告2人は昨年5月、建築を学んでいた中国人留学生の李洋潔(Li Yangjie)さん(当時25)をアパートの空き室に誘い出し、残虐な苦痛を与えた末、殺害したという。

 裁判官は事件を「理解し難い犯罪」と評し、セバスティアン被告に最低15年間仮釈放なしの終身刑、3人の子どもの母であるゼニア被告に禁錮5年6月の判決を下した

 また被害者の両親への損害賠償として、計6万ユーロ(約785万円)の支払いを2人に命じた。

 裁判官は犯行の動機について、2人がサディスティックな性的幻想を満たそうとしたものと断言。2人は李さんを部屋に連れ込んだ後、繰り返し性的暴行を加え、重傷を負った李さんが亡くなると予測しながら放置したと断罪した。

 数時間後に現場に戻った2人は、李さんが生きていると分かり、やぶの中へと運び、そのまま放置したという。(c)AFP