【8月9日 CNS】中国物流・採購聯合会(China Federation of Logistics & PurchasingCFLP)は2日、7月の中国物流景気指数は53.8%(前月比2ポイント減)だったと発表した。伸びと率してはやや落ちたが、依然として高い景気レンジに位置しており、中国物流の需要は増えている傾向にあることを示している。

 物流関連業界の調査機関である中国物流信息センターの何輝(He Hui)副主任は、7月は高温、雨日続きなど、天候に影響を受けたこともあって、中国物流景気指数など物流に関連する指数が前月より下降したが、物流業務の活動は安定した成長を維持しているとみる。

 品目別では、石炭、鉄鋼、非金属、建材、紡績や家電などが回転率の速度を上げ、倉庫の増加などによって、生産や建設、消費活動などが活発化した。

 統計によると、7月の資金回転率指数は51%(同1.9ポイント減)だった。この数字は景気レンジ内で動いており、出資金状況が良好であることを意味しており、企業の投資増加に一定の促進作用をもたらすものとされる。また、従業員指数は49.8%でこれも前月比3.1ポイントの下落だが、これは明らかに季節的変化による特徴として現れているものだ。

 過去の統計に照らし合わせると、この指数は今後2か月程度をめどに徐々に回復していくとみられる。固定資産投資額指数は53.7%(同0.5ポイント減)で、主な原因は高温、雨日続きなど、天候による影響を受けた形だ。

 何副主任の分析では、後期の勢いからみて新注文指数は52.9%と比較的高い水準を保っており、中国の物流業界の生産活動はこれから緩やかに成長していくだろうと予測している。

 このほか、中国在庫指数は49.6%(前月比3.1ポイント減)、中国道路物流運賃指数は105.1ポイント(前月比1.8%減)だった。(c)CNS/JCM/AFPBB News