【8月3日 AFP】中国を訪問中のトルコのメブリュト・チャブシオール(Mevlut Cavusoglu)外相は3日、中国の王毅(Wang Yi)外相との会談後に行われた記者会見で、トルコ国内の反中国勢力を「取り除く」と表明した。

 中国西部の新疆ウイグル自治区(Xinjiang Uighur Autonomous Region)に暮らすウイグル人への中国政府の対応をめぐり、過去には中国とトルコの間で摩擦が生じていた。だがチャブシオール外相による今回の発言は、トルコ政府の中国に対する姿勢の変化を示唆するものとみられている。ウイグル人は大半がイスラム教徒で、チュルク語系の言語を母語としている。

 中国の王毅外相と北京(Beijing)で共同記者会見に臨んだチャブシオール外相は、「中国の安全はわれわれにとっての安全とみなして扱う」との考えを示し、「トルコ国内もしくは領内で中国に敵対する、または反発することを狙った活動は今後一切認めず、中国に反発するメディア報道を取り除くよう措置を講じていく」と表明した。

 この会見の前に行われた会談において、両外相はテロリズムとの戦いで協力していくことを約束した。(c)AFP