【8月14日 AFP】第16回世界陸上ロンドン大会(16th IAAF World Championships in Athletics London)は13日、各種目の決勝が行われ、女子800メートルではキャスター・セメンヤ(Caster Semenya、南アフリカ)が1分55秒16で3度目の優勝を飾った。

 世界陸上での同種目3度の優勝は、マリア・ムトラ(Maria Mutola、モザンビーク)氏に並ぶ記録となっている。今季最速タイムを記録したセメンヤは、2009年大会、2011年大会に続くタイトルを手にした。

 大会最終日を迎え、ケニア勢は最後に爆発をみせた。女子5000メートルではヘレン・オンサンド・オビリ(Hellen Onsando Obiri、ケニア)が最終周のバックストレートでスパートをかけて14分34秒86の記録で優勝を飾り、1万メートルを制したアルマズ・アヤナ(Almaz Ayana、エチオピア)の長距離2冠達成を阻んだ。

 また男子1500メートルでは、エリジャ・マナンゴイ(Elijah Manangoi)とティモシー・チェルイヨト(Timothy Cheruiyot)のケニア勢がワンツーフィニッシュを飾った。しかしながら、4連覇を目指したアスベル・キプロプ(Asbel Kiprop)は9位に沈んでいる。

 一方、男子走り高跳びではムタズ・エサ・バルシム(Mutaz Essa Barshim、カタール)が2メートル35の記録で優勝を飾っている。

 10日間の大会で主役の座を奪っていた米国勢だったが、男子4×400メートルリレーでは有終の美を飾ることはできなかった。トリニダード・トバゴが2位に米国、3位に英国を抑えて金メダルを獲得し、驚きに満ちた大会は幕を閉じた。(c)AFP