【8月3日 CNS】第12回中国雲南プーアル茶国際博覧交易会(以下「茶博覧会」)が7月28日、中国・雲南省(Yunnan)昆明市(Kunming)で開催された。

 「茶為国飲(お茶は国民的な飲み物)、普洱養生(プーアル茶は体にいい)」をテーマに、中国、日本、韓国、ラオスなどから600社以上が参加した。2万1000平方メートルの展示面積に、お茶の加工方法ごとの六大茶(緑茶、白茶、黄茶、烏龍茶、紅茶、黒茶)と茶器、お茶を淹れる時の衣装、お茶の工芸品や包装、お茶を製造する機械などが展示された。

 開催期間中は、茶製品取引などの商業貿易活動のほか、写真展や特級プーアル茶の公益オークション、プーアル茶に関する講演会、地方や民族ごとの茶文化の展示、中日茶道交流会など多彩な活動も行われた。

 雲南省農業庁の王敏正(Wang Minzheng)庁官は挨拶の中で、雲南は世界のお茶の発祥地でありプーアル茶の原産地だ。2016年の雲南省全体のお茶の栽培面積は406平方キロ、お茶の総合生産高は670億元(約1兆1100億円)。中でも、プーアル茶のブランド価値は60億元(約980億円)で、全国の茶類ブランドの中でもトップである、と紹介した。

 雲南産茶葉の優良な品質と稀少性は、ますます多くの人の関心を集めている。同省は引き続き「千億雲茶(雲南茶産業で1000億元の収益を上げる)」を目標に、茶産業の健全な発展の推進に努めていく。

 気候や減産などに影響され、今年のプーアル茶の値段は昨年同期に比べて少し上昇したが、全体的には両極化している。高価なものでは1キロ2万6000元(約42万円)の「名山古樹茶(有名な山の樹齢100年以上の茶の木から採れた茶葉)」、安いものでは「台地茶(近代的栽培技術を利用し、高密度の茶畑で栽培したお茶)」は1キロ50元(約820円)以下だった。

 また、これまでと違い、より多くの独立ブランドや新型飲料が、今会の茶博覧会に登場した。陳皮プーアル茶、新派プーアル茶などの新商品なども消費者の支持を得ている。(c)CNS/JCM/AFPBB News