ルイ・ヴィトン、最新の秋冬商品はすでにオンラインで販売

 ルイ・ヴィトンの中国公式サイトをクリックすると、最新商品の情報がすぐ目の前に現れる。新型腕時計シリーズ、レディースシューズ、メンズシューズと、いずれも7月下旬に発売されたばかりの新作が満載だ。

 現在のオンライン店舗の支払い方式は2種類あり、中国のスマホ決済サービスのアリペイ(Alipay)か銀行振り込み。中国のスマホ決済サービスのウィーチャットペイ(WeChat Pay)は、当面は使えない。配達料金はルイ・ヴィトンが負担する。製品の修理などのアフターサービスに関しては、レシートなど購入を証明する伝票などがあれば、北京の4か所のルイ・ヴィトン専門店(新光天地、国際貿易センター、王府ペニンシュラホテル、金融街)に持参すれば、対応するという。

リアル店舗でのネット販売商品引き渡し 現時点はナシ

 「ルイ・ヴィトン北京・チャイナワールド」店は現在、中国国内に展開するルイ・ヴィトン最大の店舗。地下1階はレディースバッグ、アパレル、ジュエリーなどで、1階は香水、スカーフ、2階はメンズやオフィス用品などをそろえる。リアル店舗で販売している商品の価格は、公式オンラインショッピングサイトと同じだ。

 また、北京・チャイナワールド店のスタッフによると、「店内の商品と公式ショッピングサイトの商品も価格も、すべて同じ」という。ただし、「公式ショッピングサイトで購入されても、当店舗では商品の引き渡しはできない」とのことだ。

国内外店舗の価格差が明るみに 中国人海外旅行者の増加などで

 海外旅行をする中国人の増加により海外での買い付けが進んだことで、中国国内と国外での高級ブランド品の大幅な価格差が消費者に指摘されるようになった。

 例えば、ルイ・ヴィトンの人気定番シリーズのネヴァーフルのLサイズのバッグの場合、フランスでは995ユーロ(約13万円)で販売されており、人民元に換算すると約7920元くらいの価格だが、中国の専売店では1万元(約16万4000円)以上の価格で販売。その差額は実に2000元(約3万2800円)~3000元(約4万9300円)にも達している。(c)東方新報/AFPBB News