【8月11日 東方新報】世界的な高級ブランドが相次いで「リアル」店舗を閉鎖し、代わりにインターネットでの販売に乗り出している。

 ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)は7月20日、中国でオンラインショッピングサービスを実施することを正式に発表した。一方で、実店舗を2015年から閉鎖するようになっている。

 ルイ・ヴィトンのオンライン店舗の商品や価格は直営店と同じで、配達料金が無料だ。中国市場で全面的な電子商取引を開始した伝統的な高級ブランドは、コーチ(Coach)、バーバリー(BURBERRY)、グッチ(GUCCI)に次いで4番目だ。業界内の情報によると、プラダ(PRADA)も今年の第3四半期から中国の公式サイトでオンライン販売を開始するという。

eコマース重視の販売方針に変更

 ルイ・ヴィトン中国公式サイトのオンラインサービスでは、ハンドバッグ、シューズ、洋服、ジュエリーや香水など、トレンドのシリーズ製品を網羅する。現在は北京(Beijing)、広州(Guangzhou)、深セン(Shenzhen)など12都市がオンラインショッピングサービスを実施、その後も増える予定だ。

 世界的な高級ブランドの「閉店ラッシュ」は、2015年から中国内で広がりつつある。同年には、ルイ・ヴィトンが1週間のうちに広州、ハルビンとウルムチ(Urumqi)の3か所の閉店を発表。その直後の2016年上半期には、太原(Taiyuan)、天津(Tianjin)など3店舗の閉店、その後もまた南寧の店舗が閉鎖し、業界関係者を驚かせた。ルイ・ヴィトンが、大都市と地方都市で同時に規模を縮小していることになる。

 中国最大の商業不動産サービス会社「RET睿意徳中国商業不動産研究センター」の統計によると、ルイ・ヴィトン、グッチなど11の高級品ブランドが2015年だけで計34店舗を閉め、新規オープン店舗数はわずか14店にとどまった。中国本土市場のあるデータによると、翌2016年は上半期だけで、グッチ、モンブラン(Montblanc)、ルイ・ヴィトン、バーバリー、カルティエ(Cartier)、クリスチャン・ディオール(Christian Dior)の6つの高級ブランドの計10店舗が閉店した。

 閉店した理由はブランドによってさまざまだが、店舗が入居していた建物のリース契約の期限切れ、販売方針の変更などが主な要因という。また、中国人の海外旅行が急増したことや、インターネットを通じた海外からの購入ルートも、顧客の分散を加速させた。

※「東方新報」は、1995年に日本で創刊された中国語の新聞です。