【7月31日 AFP】中国・内モンゴル(Inner Mongolia)自治区の朱日和(Zhurihe)訓練基地で30日、人民解放軍の創設90周年を記念する軍事パレードが行われ、習近平(Xi Jinping)国家主席が閲兵した。

 習主席は、「侵略してくるあらゆる敵を撃退」する能力を備えた「世界一流の」軍隊を組織しなければならないと演説した。

 迷彩服姿で演説に臨んだ習主席は、「世界はまったく平和ではない。平和を守る必要がある」と述べ、「現在、われわれは偉大な中国の復活という目標にかつてないほど近づいている。そして、歴史上のいかなる時よりも、中国人民による強力な軍隊を築く必要がある」と述べた。

 さらに習主席は、軍は「どこであろうと党が示す方向に進まねばならない」と述べ、人民解放軍は(中国共産)党の絶対的な指導力に確固として従うよう求めた。

 軍事パレードには1万2000人の兵士が参加し、約700の戦闘機や地上兵器なども披露された。この軍事パレードについて、国防省の任国強(Ren Guoqiang)報道官は、今秋の中国共産党大会に向けて「良好な空気」を醸成することが目的だと説明した。習主席は最高決定機関である党大会でさらに自身の権力を固めるものとみられる。(c)AFP