【8月2日 CNS】華為技術(ファーウェイ、Huawei)は27日、2017年上半期の業績を発表した。それによると、売上高は2831億元(約4兆6515億円)を達成し、前年同期比で15%増加した。あわせて、新たなAIチップを今秋に発売すると発表した。

 今年上半期の営業利益率は11%だった。前年1年間の営業利益率9.1%と比べても、今期の営業利益率の増加は特筆すべきだ。

 2017年度上半期における主要3事業(通信事業者向けネットワーク事業、法人向けICTソリューション事業、コンシューマー向け端末事業)はすべて堅調な成長をみせており、年末にかけて成長の勢いと財務状況を維持できる見込みだという。

 特に、携帯電話端末事業が著しい成長を見せ、同期のスマートフォンの出荷台数は7301万台で、前年同期比20.6%増加した。

 同社製スマートフォンは世界の市場へ展開しており、ヨーロッパへの出荷量は前年同期比18%増、東南アジア、中央アジア、日韓への出荷量は前年同期比45%以上の増加。競争の激しい中華圏でも、出荷量は前年同期比24%増加した。

 同社コンシューマー向け端末事業CEOの余承東(Yu Chengdong)氏は、今まさにAI時代に直面しており、今秋にも新しいAIチップをリリースする。このチップが完成すれば、同社既存品のソリューション能力の競争化が図れる見通しだ、と話した。

 ファーウェイが過去10年で研究開発に投資した金額は450億ドル(約4970億円)を超え、2016年だけで764億元(約1兆2500億円)の研究開発費を投資しており、現在世界の企業として第9位にランクインしている。(c)CNS/JCM/AFPBB News