【7月28日 AFP】12歳の少女への性的暴行に対する復讐(ふくしゅう)として、村の長老会議のメンバーらが犯人とされる男の実の妹(16)に性的暴行を加えるよう命じた事件で、パキスタンの警察当局は27日、新たに関係者4人を逮捕した。

 警察筋によると、4人の中には「リベンジレイプ」の実行犯とされる男1人も含まれており、これまでに逮捕されている村の長老会議のメンバー14人を含め、逮捕者は計18人となった。

 今回の事件は中部パンジャブ(Punjab)州ムルタン(Multan)郊外で発生。12歳の少女に対する暴行への処罰として、ジルガと呼ばれる村の長老会議が、犯人とされる男の妹である少女をレイプするよう命じた。

 この妹の親族がAFPに語ったところによると、先週発生した最初の性的暴行を知った後、12歳の少女の家族の元へ謝罪に向かったという。

 すると被害者家族の男たちが、犯人とされる男の妹を連れてくるよう要求し、話し合いはその後に行うと主張した。

 その後、被害者家族の元へ連れていくと、この男たちと長老会議のメンバーらは、12歳の少女と同じように、犯人とされる男の妹にも性的暴行を加えると決めたという。

 妹の親族はAFPに対し、「私たちに何ができよう、われわれの村ではもめ事はこのように解決されるのだ」と語った。

 この少女と12歳の少女は共に、女性専用のシェルターで保護されたという。(c)AFP