【7月28日 AFP】サッカースペイン1部リーグの新シーズン開幕はまだ数週間も先の話であるものの、すでにチケットが完売状態のエル・クラシコ(El Clasico)を今月29日に控えた米マイアミ(Miami)では、そんなことはお構いなしの状況となっている。

 35年ぶりの海外試合で、米国では今回が初めてとなるFCバルセロナ(FC Barcelona)対レアル・マドリード(Real Madrid)の伝統の一戦は、1982年にW杯(World Cup)直前のオフシーズンにベネズエラで開催されたものの、当時は注目度が低く欧州でさえテレビ中継がなかった。

 しかし2017年まで話を進めると、両チームの対戦は世界規模のイベントに様変わりしており、マイアミの熱狂的サッカーファンをくぎ付けにしているほか、毎年恒例となっているインターナショナル・チャンピオンズ・カップ(ICC)も、今後のスポーツカレンダーに定着することになっている。

 米スポーツ専門チャンネルESPNは大々的な中継に取り組むため、記者や司会者ら総勢25人のスタッフを派遣。毎日放送している同局のニュース番組スポーツセンター(Sports Center)は、現地マイアミから中継される予定となっている。

 米プロバスケットボール(NBA)、米ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)、北米アイスホッケーリーグ(NHL)がシーズンオフを迎えている中、これ以上ない絶好のタイミングで行われる今回の試合のチケットは、すでにソールドアウトとなっており、現在ブラックマーケットでは900ドル(約10万円)の値段がついているが、マイアミの地元ファンが入手したのはそのうち30パーセントのみで、残りは全米各地と50か国で購入されているという。