脱化石燃料車、世界で「電動化」の流れ 普及には課題も
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■インフラの見直しも
EVへの移行をめぐっては、環境に対してマイナスに作用する「副作用」もあると専門家らは口をそろえる。
ヌビ氏は、EV車両の増加に伴うさらなる電力の確保やバッテリーを製造するための資源の調達、さらには充電ステーションの拡充や車両リサイクルなど、さまざまな課題が残されていると指摘する。英国では現在、全登録車両3670万台のうち約11万台をEVが占めており、充電ポイントも約4500か所に設置されている。
また、スウェーデンの環境機関IVLは先月、現在、大型のバッテリーを1つ生産するために最大で17.5トンの二酸化炭素が排出されているとする研究結果を明らかにした。これは普通車で約700時間走行したときの排出量に相当するという。
それでも、電気自動車に移行するという機運は高まりをみせている。原油価格が再び上昇すればなおさらだろう。中国がEV開発に力を入れていることもこの流れを後押ししている。
独研究機関CAMは、世界全体のEV新規登録数について、2020年までに2.5%~6%上昇すると予想。その後は「自動車メーカーの努力」によって、2030年までに40%増加すると推算している。(c)AFP/James PHEBY