【7月26日 AFP】インターナショナル・チャンピオンズ・カップ(ICC)は25日、シンガポールで試合が行われ、巨額の移籍金で入団したアルバロ・モラタ(Alvaro Morata)がデビューを飾ったチェルシー(Chelsea)は、バイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)に2-3で敗れた。

 先週、スペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)からイングランド・プレミアリーグのチェルシーへ移籍し、その移籍金は8000万ユーロ(約103億円)に上ると報じられているスペイン代表のモラタはこの日、試合時間残り30分の場面で途中出場を果たした。

 チームを率いるアントニオ・コンテ(Antonio Conte)監督は試合後、モラタの「闘争心」を称賛した上で、「彼はいい買い物だった。しかし、われわれのやり方やサッカー観に適応する十分な時間を与えなければならない」と話し、パフォーマンスに評価を下すのは時期尚早だとした。

 一方のバイエルンは、ハメス・ロドリゲス(James Rodriguez)が期限付き移籍してきたことで、去就が不透明となっているドイツ代表のトーマス・ミュラー(Thomas Mueller)が2得点を記録するなど輝きを放った。

 ブンデス王者のバイエルンは前半6分、ラフィーニャ(Rafinha Alcantara)が約23メートルのミドルシュートをたたき込むと、その6分後にはフランク・リベリ(Franck Ribery)の折り返しをノーマークのミュラーが足で合わせリードを広げた。

 さらに、チェルシーがリズムをつかめずに苦しむ中、ハーフライン付近からドリブルで上がって来たミュラーが、今度はカーブの利いた素晴らしいシュートを決め、バイエルンのリードを3点に広げた。

 対するチェルシーは、前半ロスタイムのマルコス・アロンソ(Marcos Alonso)の得点と後半のミシ・バチュアイー(Michy Batshuayi)のゴールで1点差まで詰め寄ったが、バイエルンがそのまま逃げ切った。(c)AFP