【7月26日 AFP】水、土壌、清浄な空気などの自然資源の2017年の割り当て分が来週にも底をつく見通しだ。報告書が25日、発表された。

 報告書は、世界自然保護基金(WWF)と国際環境NPO(非営利団体)のグローバル・フットプリント・ネットワーク(GFN)が発表した。報告書によると、自然資源の今年の割り当て分がなくなる日「アース・オーバーシュート・デー」は8月2日となる見通しで、昨年より1日早い到来となる。この日以降、人類は今年いっぱい「つけ」で生きていくことになる。

 両環境団体は声明を発表し、「2017年8月2日までに、地球が1年間で再生できる自然資源よりも、われわれは多く消費することになる」と指摘。「すなわち、これまでの7か月間で、われわれは海洋と森林が1年間に吸収できるよりも多くの炭素を排出し、地球が同じ期間に産出することができるよりも多くの魚を取り、木を切り倒し、作物を収穫し、水を消費したということになる」と説明した。

 現在の消費ペースでは、そのニーズを満たす自然資源を生み出すために地球が1.7個必要となる。

 1986年に発表を開始して以降、「アース・オーバーシュート・デー」の到来は年々早まっている。1993年は10月21日だったが、2003年は9月22日、2015年は8月13日だった。(c)AFP