【7月25日 AFP】中国の王毅(Wang Yi)外相は25日、訪問先であるフィリピンの首都マニラ(Manila)で会見し、南シナ海(South China Sea)の問題に介入しようとする外部勢力に「ノーを突きつける」ため、東南アジア諸国が団結するよう求めた。来月行われる東南アジア諸国連合(ASEAN)関連会合を前に、米国をけん制する狙いがあるとみられている。

 フィリピンは長年にわたる米国の同盟国でありながら、ロドリゴ・ドゥテルテ(Rodrigo Duterte)大統領の下、中国への接近をみせており、王外相は中比関係の改善を「力強い流れ」だと喜んだ。

 王外相は良好な中比関係が南シナ海の安定に寄与していると指摘。また報道陣に対して「もし今も南シナ海の安定を求めない外部勢力、もしくは域内の勢力がおり、南シナ海で騒ぎを引き起こしたいと思っているならば、われわれは共に立ち上がり、そのような勢力にノーを突きつける必要がある」と述べた。

 王外相は来月もマニラを訪れ、ASEAN10か国の他、米国や中国などの外相が出席する会合に出席する予定。(c)AFP