【7月29日 CNS】アリババ(Alibaba)傘下のアントフィナンシャル(Ant Financial)は24日、マレーシア版のアリペイ展開に向けて、マレーシアの金融大手CIMBグループ傘下のタッチアンドゴー社(Touch'n GoTNG)との業務提携を締結したと発表した。

 新たな合弁会社によって、現地の人たちに電子マネーやその他関連する金融サービスを提供する計画だ。これによりマレーシアでも、地元で携帯電話を利用した支払いができるようになる。タイ版アリペイ「Ascend Money」、フィリピン版アリペイ「ミント(Mynt)」、インドネシア版アリペイの「BBM」に続ぐ提携。

 TNG社の母体でもあるCIMB銀行は、マレーシアにおいて二番目の規模を有する金融グループで、毎日、数百万人がTNGのカードを利用して小売店や駐車場、公共交通機関などの電子決済をしている。アントフィナンシャルは、今回の提携によって実現する新たな電子マネーサービスは、携帯電話を通じてeコマースを含めたより多くのサービスを利用でき、TNGの既存ユーザーの利便性の向上につながるだろう、と述べた。

 マレーシアは、アリババグループのジャック・マー(Jack Ma)会長が構想した世界電子貿易プラットフォーム(eWTP)に加入した最初の国である。貿易の機会が限られている発展途上国の中小企業などに貿易能力の拡大や発展などを提供する場として、マー氏が以前から提案していた。(c)CNS/JCM/AFPBB News