【7月25日 AFP】国際サッカー連盟(FIFA)は24日、コンフェデレーションズカップ(Confederations Cup 2017)に出場した選手の検体が全て陰性だったと発表した。

 FIFAは声明で、同大会の歴史で最大規模とされる反ドーピングプログラムにおいて、合計379回に及ぶ検査で854検体が回収されたことを公表し、「出場選手全員が抜き打ち検査を受けた。さらに、全16試合の後にFIFAの反ドーピング検査官が1チームにつき2選手の検査を行った」と述べた。

 サンプルの多くは、検査のためにスイス・ローザンヌ(Lausanne)にある世界反ドーピング機関(WADA)公認の研究所に送られた。

 W杯ロシア大会(2018 World Cup)を1年後に控え、今月2日の決勝でドイツが1-0でチリを下して優勝した大会期間中には、ロシアサッカー界に新たなドーピング疑惑が持ち上がっていた。

 ロシアのドーピングを告発する衝撃の報告書を作成したリチャード・マクラーレン(Richard McLaren)氏は、ドイツ公共放送ARDに対し、ロシア人サッカー選手の陽性の検体がクリーンな検体と取り替えられていたことを示す新たな証拠を手にしたと発言。再検査するため、WADAがロシアから155の検体を押収したことも明かした。

 英国のメディアもまた、W杯ブラジル大会(2014 World Cup)のロシア代表が国家ぐるみのドーピングの一端を担っていた可能性があるとして、FIFAから調査を受けていると報じていたが、再検査で陽性反応を示した選手はいなかった。(c)AFP