【7月26日 CNS】中国・新疆ウイグル自治区(Xinjiang Uighur Autonomous Region)出身で海外在住の華僑の青少年による「中国ルーツ探しの旅・夏キャンプ」の開会式が、新疆師範大学(Xingjiang Normal University)で行われた。パキスタン、カザフスタン、カナダ、オーストラリアなど9か国の64人の華僑の青少年が、9日間で中華文化の知識を学ぶ。

 今回のキャンプは、7月20日から29日まで。期間中は、参加者はウルムチ市(Urumqi)の学校で中国語を勉強し、書道や切り紙など中国の伝統文化の薫陶を受け、バインゴリン・モンゴル自治州(Bayingolin Mongol Autonomous Prefecture)や昌吉市(Changji)回族自治州などを見学して、新疆ウイグル自治区の発展と変化を学ぶ。

 カザフスタンからは14人が参加。このうちアルマトイから来た12歳のアクジャイクは、中国語で「你好(ニーハオ)」と挨拶ができる。彼は以前に何度も両親に連れられて新疆ウイグル地区に来たことがあり、良い印象を持っているといい、「キャンプに参加できてとても楽しい。僕はここのグルメに関心を持っています。また、合宿で書道を練習したい」と抱負を述べた。

「中国ルーツ探しの旅・夏キャンプ」は、中国国務院華僑弁公室と中国海外交流協会が、華僑の青少年の中国への理解を深め、海外の中国語教育を推進することを目的とした大型イベント。2006年からこれまでに9回行われており、360人余りの青少年が参加してきた。

 統計によれば、海外在住の新疆ウイグル自治区出身の華僑は約100万人で、新疆ウイグル自治区に在住の帰国華僑は現在、50万人余りいるという。(c)CNS/JCM/AFPBB News