【7月24日 AFP】米大リーグ(MLB)、ロサンゼルス・ドジャース(Los Angeles Dodgers)のクレイトン・カーショウ(Clayton Kershaw)とワシントン・ナショナルズ(Washington Nationals)のスティーブン・ストラスバーグ(Stephen Strasburg)という球界を代表するエース二人が23日、ともに負傷のため2回しかもたずに降板し、その負傷に対する大きな不安が広がっている。

 延長の末に5-4でアトランタ・ブレーブス(Atlanta Braves)を下し、両リーグを通じて最高の68勝31敗の成績を残しているドジャーズだが、エース左腕は右腰あたりの張りを訴え、わずか2回でマウンドを後にした。

 本人は、「楽観的になれないのは、降板しなくちゃならなかったからだけじゃない。何しろ、症状よりも実はけがが重かったということだってあるからね。もう少し詳しいことがわかるのを願ってるよ」と話した。

 チームを率いるデーブ・ロバーツ(Dave Roberts)監督は、検査結果にかかわらずカーショウを10日間の故障者リスト(DL)に入れることを明言し、故障は筋肉系のものではないかとの見解を示した。

 カーショウは昨シーズンにも腰を痛めており、手術こそ回避したものの、椎間板ヘルニアで2か月半離脱している。本人は、2回の投球練習で違和感を覚えたという。

 二塁手のローガン・フォーサイス(Logan Forsythe)は、「マウンドで顔をゆがめているのを見て、少し心配だなとは思った。去年ほど悪くないとは思う。大事を取って降板させて、様子を見たのは賢明な判断だった」と話した。

 一方、ナショナルズは6-2でアリゾナ・ダイヤモンドバックス(Arizona Diamondbacks)に勝利し、59勝38敗でナ・リーグ東地区首位に立つが、こちらも29歳の右腕が緊急降板。チームを率いるダスティ・ベイカー(Dusty Baker)監督は、右腕の張りだと話している。

 ストラスバーグは、「なんとかなるけがだと思う」と話し、痛めたのは前腕で、以前に再建した肘ではないと感じていることを明かした。

「対応して、解決しないといけない。とにかく(シーズンの)最後はその場にいたいんだ。きょう早めに降板することでその可能性が少しでも上がるなら、迷わずそうするよ」

 トミー・ジョン手術を受けて1年以上をリハビリに費やすなど、これまでにも負傷に悩まされてきたストラスバーグについては、チームがタイトルを争っていることもあって、投球回数を重ね過ぎなのではないかとの懸念があるのにも構わず、試合終盤まで引っ張られることが多かった。(c)AFP