【7月26日 CNS】中国・雲南省(Yunnan)普洱市(Puer)寧洱県(Ninger)森林公安局の19日の発表によると、13頭の野生のアジア象が数日前に地元村民の農地に侵入し、「野菜泥棒」をした。幸いにけが人はいない。

 寧洱県森林公安局は18日早朝、野生の象が耕地に乱入したとの通報を受けた。同県森林公安局警察はただちに銃や防護装置を携帯し、現場へ急行したが、象の群れはすでに農地を離れていた。

 通報した村民の曹有春(Cao Youchun)さんによると、17日午後、野生の象13頭が自分の畑でトウモロコシを食べているところを発見、たちまち約1300平方メートルの畑のトウモロコシはすべて食べ尽くされてしまった。「今朝、またその13頭の象が村の近くにいるところを見て、村人を傷つけたらたいへんだと思い、警察に通報しました!」

 同県森林公安局は、林業局野生動物保護部門や現地政府と共同でチームを結成し、村人も集めて現場会議を開いた。象の群れの侵入に対する対策や部署を手配し、象の監視態勢を始動させた。観察の結果、19日も象の群れは村の付近で農作物を食べ荒らしたが、村民に危害は加えていない。 

 現在、地元森林警察は交代で象の活動状況を観察し、人との衝突を避けながら、「来訪」した象の群れと、地元の人々の安全を保護している。(c)CNS/JCM/AFPBB News