【7月24日 AFP】イングランド・プレミアリーグの前シーズン王者チェルシー(Chelsea)が23日、チームの若手選手がクラブの最大の市場でもある中国を侮辱するような動画をソーシャルメディアに投稿したことを受けて、「中国のみなさま」に謝罪した。

 問題の動画を投稿したのは、ブラジル出身の21歳、ケネディ(Robert Kenedy Nunes do Nascimento)で、動画はインスタグラム(Instagram)に2本投稿された。片方は侮辱的なもので、もう一方は居眠りしている警備員の動画に「起きろ中国、この間抜けが」という言葉が添えられていた。

 投稿は現在では削除され、ケネディにはクラブから何らかの処罰が下されているという。

 クラブは英語と中国語を併記した声明を発表。アーセナル(Arsenal)に3-0で勝利した親善試合では、通称「鳥の巣(Bird's Nest)」で温かい歓迎を受けていただけに、ケネディの投稿にはショックを受けたと述べた。

「チェルシーFCより、所属選手の侮辱的なソーシャルメディアへの投稿について、中国のみなさまに謝罪いたします。ケネディの行動は誤りであり、本人にとって手痛い教訓となるでしょう。彼の振る舞いはチーム全体を代表するものではなく、クラブが若手選手に求める高い期待、厳しい要件に見合ったものでもありません。本人には厳しい叱責と罰を与えています」

「チェルシーFCの人間は、全員が中国に最大級の敬意と称賛の念を抱き、チェルシーファンを愛しています」

 2015年にカンピオナート・ブラジレイロ(ブラジル全国選手権)1部のフルミネンセ(Fluminense)から加入したケネディは、昨シーズンは公式戦3試合に出場した。

 アジア遠征を実施中のチェルシーは、中国の後はシンガポールへ飛び、バイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)とインテル(Inter Milan)と対戦する予定となっている。(c)AFP