【7月25日 CNS】中国の民間航空機の2017年上半期の実績は、重量と距離を掛けた総輸送量は513億トンキロ(前年同期比12.5%増)、旅客運送数2億6000人(同13.4%増)、貨物輸送量329万トン(5.1%増)を達成した。上半期の国内線の旅客搭乗率は84.9%に達し、前年同期比で1.6ポイント上昇。史上最高だった昨年の記録を塗り替えた。

 中国民用航空局(CAAC)によると、2017年上半期は全くオフシーズンが無い状況で、搭乗率や航空券の価格だけではなく、旅客輸送量も前年より増加傾向にあった。同局は、国力が増強したことで一般市民の収入も高くなり、航空市場に対する需要が更に大きくなったのではないかと述べている。下半期については、現状は安定しているものの今後起こりうるリスクも考えながら、現状を保ちつつ展開させたいとしている。 

 他国の航空市場と比較しても、中国の航空機の旅客数の増加率は2~3倍に上る。業界関係者は、中国国内の消費者の購買力が強くなり、航空業界が継続的に成長する原動力となっている。中国市場の成長速度はすでに高いが、依然としてまだ大きな伸びしろがあると考えている。

 米ボーイング(Boeing)社は、20年後には中国航空市場の規模はアメリカやヨーロッパ市場を追い抜くだろうと予測している。(c)CNS/JCM/AFPBB News