【7月21日 AFP】フランス・リーグ1、パリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)のウナイ・エメリ(Unai Emery)監督が20日、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)を制覇するためにはネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)やキリアン・エムバペ(Kylian Mbappe)クラスの選手と契約する必要があるとの見解を示した。

 フランスのスポーツ日刊紙レキップ(L'Equipe)のインタビューに応じたエメリ監督は、ネイマールは世界で五本の指に入る選手であり、チームが欧州の頂点に立つためにはそういったレベルの選手が必要だとコメントした。

 米国で開催されているインターナショナル・チャンピオンズ・カップ(ICC)でASローマ(AS Roma)とのPK戦を制したあと、エメリ監督は「バイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)、FCバルセロナ(FC Barcelona)、レアル・マドリード(Real Madrid)に肩を並べ、チャンピオンズリーグで優勝するためには、われわれは現時点で世界のトップ5に入る選手を獲得する必要がある」と語った。

 バルセロナとの契約解除金が2億ユーロ(約260億円)以上に設定されている25歳のネイマールについて、エメリ監督は「目覚ましい進歩を遂げており、世界屈指の選手」と評価し、「会長はトップクラスの選手を連れて来るために動いている。すでにいるタレントに新たなトッププレーヤーが加われば、ファンも満足するだろう」と述べている。

 ネイマールは先日、バルセロナで満足しており、新シーズンを楽しみにしているとコメントし、自身の将来に関する臆測の火消しを図った。

 しかし、PSGはネイマール獲得を諦めておらず、ASモナコ(AS Monaco)の新生エムバペや、イングランド・プレミアリーグのアーセナル(Arsenal)でプレーするチリ代表FWアレクシス・サンチェス(Alexis Sanchez)への関心も示している。

 エメリ監督は「サンチェスとエムバペは最高クラスのタレントで、特にエムバペはフランス人だ。私はこのフランスのクラブにフランス人を招き入れたい」と語っている。

 昨季チャンピオンズリーグの決勝トーナメント1回戦第1戦でバルセロナに4-0で先勝したものの、第2戦で1-6で敗れて敗退の憂き目にあったPSGは、リーグ王者の座もモナコに奪われており、積極的にチーム強化に動いている。

 PSGのナセル・アル・ケライフィ(Nasser Al-Khelaifi)会長は、昨季の失敗を受けてスポーツディレクターを務めていたパトリック・クライフェルト(Patrick Kluivert)氏を解任し、新たにアンテーロ・エンリケ(Antero Henrique)氏を呼び寄せた。

 エンリケ氏はこれまでに、マンチェスター・シティ(Manchester City)行きが確実視されていたブラジル代表DFダニエウ・アウベス(Daniel Alves)を、移籍金なしのフリートランスファーで獲得した。

 エメリ監督は、エンリケ氏の任務はワールドクラスのFWの獲得と、マルキーニョス(Marcos Aoas Correa "Marquinhos”)やマルコ・ヴェッラッティ(Marco Verratti)といった今後が不透明な選手の確保だとしている。(c)AFP