【7月20日 AFP】ドイツ・ブンデスリーガ1部のRBライプツィヒ(RB Leipzig)が、ナビ・ケイタ(Naby Keita)獲得に7500万ユーロ(約97億円)を提示してきたリバプール(Liverpool FC)のオファーを断ったことが判明した。ライプツィヒを支えるエナジードリンク大手レッドブル(Red Bull)のトップが明かした。

 ライプツィヒは昨シーズン、1部1年目をバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)に次ぐ2位で締めくくり、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2017-18)の自動出場権を獲得した。現在22歳のケイタはチームとの契約を3年残しているが、イングランド・プレミアリーグのリバプールで指揮を執るユルゲン・クロップ(Jurgen Klopp)監督は、獲得を熱望していた。

 しかし、ライプツィヒを支援するレッドブルの共同創業者ディートリッヒ・マテシッツ(Dietrich Mateschitz)氏は、チームでボランチを務めるケイタを売りに出す気はないとの考えを明確にしている。

 73歳のマテシッツ氏は、独紙ビルト(Bild)に対して「ナビ・ケイタに7500万ユーロのオファーが届いたことについては喜んでいる。でも無理だ!われわれとの契約を残しているし、彼はそれを満了させるよ」と語った。

 さらに、ドイツ代表FWのティモ・ヴェルナー(Timo Werner)やスペイン代表MFのエミル・フォースベリ(Emil Forsberg)に関する移籍のうわさも流れる中でケイタを売れば、チームのスター選手たちに誤ったメッセージを送ることになってしまうとマテシッツ氏は言う。

「彼(ケイタ)を売るという行為は、われわれのファンから不信感を買うだけでなく、ティモ・ヴェルナーやその他の需要がある選手に対して間違った合図を送ってしまうことにもなる」 (c)AFP