【7月20日 AFP】英王室のウィリアム王子(Prince William)と妻のキャサリン妃(Catherine, Duchess of Cambridge)は19日、3日間のドイツ訪問を開始した。英国が欧州連合(EU)とEU離脱交渉を本格的に開始する中で、地元メディアは夫妻の訪問を「ご機嫌取り」だとやゆしている。

 ジョージ王子(Prince George)とシャーロット王女(Princess Charlotte)と共にポーランドを訪問していたウィリアム王子夫妻は、夏の日差しがさんさんと降り注ぐ中、ドイツの首都ベルリン(Berlin)に到着した。

 夫妻はまず、ベルリンの首相府でアンゲラ・メルケル(Angela Merkel)首相の出迎えを受け、昼食を共にした。

 その後、ウィリアム王子は英国大使館で行われたガーデンパーティーで演説し、ドイツと英国は「開かれた民主社会としての価値観と、そうした価値観を支持し擁護するという決意を、誇りを持って共有する」と述べた。さらに「われわれが最も強く結び付いた友人であり続けると確信している」と続けた。

 夫妻はまた、市中心部にあるナチス・ドイツ(Nazi)に虐殺されたユダヤ人犠牲者を追悼する、通称「ホロコースト記念碑(Memorial to the Murdered Jews of Europe)」を訪問。アウシュビッツ・ビルケナウ(Auschwitz-Birkenau)強制収容所の生存者であるレオン・シュバルツバウム(Leon Schwarzbaum)さん(96)とも面会した。

 ウィリアム王子は報道陣に、「とても心を打たれる」と語った。(c)AFP/Deborah COLE