【7月19日 CNS】新疆(Xinjiang)コルガス(Khorgas)の税関が14日発表したデータによると、今年1~6月、コルガス区域の果物や野菜の輸出は計8.11万トンに達し、前年同期比で55.75%増加した。中央アジア市場の果物や野菜に対する需要が急上昇し、コルガスの果物や野菜の輸出急増につながった。 

 新疆最大の果物野菜の輸出商「コルガス金億国際貿易有限公司」の于成忠(Yu Chengzhong)会長は、1~6月の同社の輸出果物や野菜が約4万トン、貿易額が5千万ドル。これらの果物は主にカザフスタンやロシアに輸出されている、と述べた。

 現在はツバイモモの輸出がピークを迎えており、毎日40台のトラックが1千トン近いツバイモモを積んでコルガスを出発し、翌日にはカザフスタンの商業・貿易の中心であるアルマトイ(Almaty)に到着する。そして、そこから多くの都市へと卸し売りされていく。

 コルガスの輸出品は果物が圧倒的に多く、全体で7.96万トン近くに達する。品目はりんご、オレンジ、桃など。野菜は0.14万トンで、主にジャガイモ、きのこ類、干し椎茸などが占める。

 コルガス税関総合業務の段燕(Duan Yan)課長は、次のように分析する。上半期の果物や野菜輸出の伸びが速い原因は、主に中央アジアでにコルガス区域の果物・野菜の品質が認められたことで、需要が急増した。また、コルガスの各検査検疫機関は利便性や優遇措置などを図り、同港から輸出する果物・野菜の国際競争力を向上させた。

 コルガスは中国西部で最大の輸送量を誇る、陸路の流通拠点だ。2016年のコルガス区域の果物・野菜の輸出は10.62万トン、貿易額は8.52億人民元(約142億2840万円)に達した。(c)CNS/JCM/AFPBB News