【7月17日 時事通信社】インド東部チェンナイ港や沖合で実施された海上自衛隊と米印両軍による合同海上演習「マラバール」が最終日の17日、報道陣に公開された。演習はインド洋への進出を図る中国をけん制する狙いがある。雨交じりの強風や高波といった悪条件も、米軍幹部は「実際の作戦を想定するのにうってつけだ」と語り、連携強化に向けた訓練の成果を誇示した。

 早朝、米輸送機で米空母「ニミッツ」に到着すると、高さ2~3メートルの波が足元の甲板を揺さぶった。風は毎秒約5メートル。時折、体が吹き飛ばされそうになるのをこらえながら艦内を移動した。

 艦内で取材に応じたニミッツのレノックス艦長は「演習期間を通して天候はむしろ大変良い。波が高く、インド洋での作戦を想定するのにうってつけだ」と語った。海自の伍賀祥裕・第1護衛隊群司令も「悪天候の中で訓練したことを含め、さまざまな学びがあった」と振り返った。

 期間中、各国は対潜水艦戦訓練などで連携強化を目指す一方で、訓練内容自体は昨年と大きく変わっていないという。悪条件の下で演習を実施したことがむしろ、新たな経験を積む機会になったようだ。

 演習の締めくくりにニミッツと日本の護衛艦「いずも」、印空母「ビクラマーディティヤ」が並走。イージス艦などが周辺を固め、上空にはヘリコプターが旋回した。悪天候の中でも、3カ国の連携が深まったことをアピールした。(c)時事通信社