マクロン仏大統領の見事な外交手腕、独仏の力関係に注目
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■本当は「単独主導」を希望?
独仏首脳は異なる政治スタイルを掲げてはいるが、今のところはそれが欧州における主導権に実質的な影響は与えていない。
EUは今、内からナショナリズム、外からはブレグジット(Brexit、英国のEU離脱)やトランプ大統領による「米国第一主義」といった問題にさらされてはいるが、独仏両首脳は、EUをまとめるという共通のゴールの下で互いに協力しあっている。
しかし、9月の独議会選挙の後は、単一通貨ユーロの改革をめぐる協議が加速するとみられ、両国関係も大きな試練に直面することになる。
このスタンスの違いは、独仏両政府間の溝を深める要素となる可能性があり、これに対処するには、メディア映えするイメージや友好的な言い回し以上のものが必要不可欠となってくる。
一方で、マクロン氏の力強い人物像やフランスの存在感を際立たせるやり方に、実際は単独で主導することを望んでいるのではとの声も一部からは上がっている。ある外交筋はAFPに対し、「ドイツでは、トランプ氏のパリ訪問のニュースを驚きとともに受け止めた」と語っている。(c)AFP/Yacine LE FORESTIER