【7月17日 AFP】ツール・ド・フランス(2017 Tour de France)は16日、第15ステージ(レサック・セヴェラックレグリーズからルピュイ・アン・ヴレー、189.5キロメートル)が行われ、トレック・セガフレード(Trek Segafredo)のバウケ・モレッマ(Bauke Mollema、オランダ)が初のステージ優勝を飾った。一方、チームスカイ(Team Sky)のクリス・フルーム(Chris Froome、英国)は、ホイール破損のトラブルに見舞われながらもマイヨ・ジョーヌ(イエロージャージー)を守った。

 UTE(UAE TEAM EMIRATES)のディエゴ・ウリッシ(Diego Ulissi、イタリア)が2位に、ロット・ソウダル(Lotto Soudal)のトニー・ギャロパン(Tony Gallopin、フランス)が3位に入った。

 残り50キロ地点でメカニカルトラブルに見舞われたフルームは、総合首位を争うライバルから50秒遅れたが、チームメートのミハウ・クフィアトコフスキー(Michal Kwiatkowski、ポーランド)のホイールを受け取りレースを続行した。

 アージェードゥゼル・ラ・モンディアル(AG2r - La Mondiale)勢がペースを上げて集団を引っ張ったが、チームスカイはミケル・ニエベ(Mikel Nieve、スペイン)、ヴァシリ・キリエンカ(Vasil Kiryienka、ベラルーシ)、セルヒオ・エナオ(Sergio Henao、コロンビア)らの奮闘でフルームを再び集団に加えることに成功した。

「登りの直前で後輪に問題が生じた。チームカーは遠かったので、チームメートのミハウ・クフィアトコフスキーがホイールを提供してくれた」

「集団に追いつくため最大出力を出した。そして再び友人であるチームメートたちに感謝したい。ミケル・ニエベとセルヒオ・エナオはあらゆる手を尽くして私を集団に引き戻してくれたし、ミケル・ランダ(Mikel Landa、スペイン)も待っていてくれた」

 結局ライバルと同タイムでフィニッシュしたフルームは、アスタナ(Astana Pro Team)のファビオ・アール(Fabio Aru、イタリア)との18秒差、アージェードゥゼルのロマン・バルデ(Romain Bardet、フランス)との23秒差、キャノンデール・ドラパック(Cannondale Drapac Pro Cycling Team)のリゴベルト・ウラン(Rigoberto Uran、コロンビア)との29秒差を維持した。

 モレッマは先頭集団が28人から9人となった下りで単独アタックを仕掛け、一時は50秒のリードを奪うと、最後はその差を詰められたものの、ウリッシとギャロパンに19秒差をつけてフィニッシュしている。

 トップ10入りは3度あるものの、ステージ優勝は初めてのモレマは、「驚いている。これまでのキャリアで最大の勝利だ。ツール・ド・フランスはずっと私の夢だった。ステージ優勝することができ本当にうれしい」とコメントしている。(c)AFP/Barnaby CHESTERMAN