【7月16日 AFP】ボクシング、WBC世界スーパーフェザー級タイトルマッチが15日、米カリフォルニア(California)州ロサンゼルス(Los Angeles)のフォーラム(The Forum)で行われ、挑戦者の三浦隆司(Takashi Miura)は判定の末に0-3(116-111、120-109、119-108)で王者ミゲル・ベルチェルト(Miguel Berchelt、メキシコ)に敗れ、再び王座を獲得することはできなかった。

 ベルチェルトはほぼ全ラウンドを勝ち取り、一方的な試合展開はスコアに現れたが、ひるまない三浦はいつでもKOは奪えるという様子で、プライドを胸に戦った。

 初防衛を果たしたベルチェルトは「元王者との対戦だったので準備はしてきた。彼はこの階級で最もタフなレフティ。パンチが入って効いたのもあった。それでも自分は常に上回っていた」とコメントした。

 戦績を31勝(24KO)4敗2分けとした三浦は、2015年にフランシスコ・バルガス(Francisco Vargas、メキシコ)に敗れ、約2年間保持していたタイトルを失っており、王座奪還を目指していた。

 そのバルガスから今年1月に王座を奪取していたベルチェルトは、1回終盤に三浦からダウンを奪い、この試合の流れを決定付けた。

 ポイントで後れを取った三浦は6回、KO狙いの作戦に出たもののベルチェルトのディフェンスがこれを上回り、逆にベルチェルトがポイントを重ねることになった。

 その後、頭やボディにパンチを受けながらも一歩も譲らない三浦は攻撃の手を緩めず、打たれ強い姿を見せたが、11回を迎えた時点でKO以外には勝ち目はない状態だった。

 戦績を32勝(28KO)1敗としたベルチェルトは試合後、「バルガスもミウラも倒した。最高のボクサーとやる準備は整った」と、同級のトップボクサーであるワシル・ロマチェンコ(Vasyl Lomachenko、ウクライナ)との対戦に意欲を燃やした。(c)AFP