【7月15日 AFP】フランス革命記念日(Bastille Day)の14日、パリ(Paris)中心部のシャンゼリゼ通り( Champs-Elysees)で恒例の軍事パレードが行われ、エマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)仏大統領がドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領と一緒に参観した。

 今年は米国が第1次世界大戦(World War I)に参戦してから100年目に当たり、マクロン大統領はトランプ大統領を式典に招待。パレードにはフランス軍に加えて、当時の軍服を着た米軍兵士も含め、計3720人が参加した。上空では仏空軍機に加え、米軍のアクロバット飛行隊がF22戦闘機2機と共に儀礼飛行を行った。

 観閲台に立ったマクロン大統領は「(仏米)両国を隔てるものは存在しない」と述べると同時に、トランプ大統領の出席は両国の「長年の友好の証し」だと語った。

 一方のトランプ氏は軍事パレードに招かれたことを大喜びしている様子だった。ホワイトハウス(White House)が発表した声明でトランプ氏は、「今日、両国はかつてないほど堂々と、そして団結している」と述べ、別れのあいさつを交わした両首脳の握手は今回もしっかり25秒間続いた。

 この日はまた仏南部ニース(Nice)で起きたトラック突入事件から1年に当たり、マクロン大統領はパリでの軍事パレードの後、現地で開かれた追悼式典に出席した。

 この事件では地中海(Mediterranean Sea)沿いの遊歩道、プロムナード・デザングレ(Promenade des Anglais)で革命記念日を祝っていた群衆に大型トラックが突っ込み、3分にも満たない間に86人が死亡、450人が負傷した。

 実行犯として現場で射殺されたチュニジア出身の男については、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」は自分たちの「兵士」だとして犯行声明を発表したが、直接の関連は確認されていない。(c)AFP/Gina DOGGETT