【7月15日 AFP】米大リーグ(MLB)のワールドシリーズで優勝を3度経験しているベネズエラ出身の強打者パブロ・サンドバル(Pablo Sandoval)が14日、所属先のボストン・レッドソックス(Boston Red Sox)から事実上の戦力外通告を受けた。

 左耳の内耳感染で10日間の故障者リスト入りをしていた30歳のサンドバルについて、レッドソックスは再び選手登録したあと、放出することを前提にウェーバー公示に踏み切った。

 2度のMLBオールスター選出を誇るサンドバルは、7年間を過ごしたサンフランシスコ・ジャイアンツ(San Francisco Giants)で2010年、2012年、そして2014年にワールドシリーズを制し、その後フリーエージェント(FA)でレッドソックスと契約した。

 キャリア通算1030試合に出場し、打率2割8分5厘、本塁打120本、打点521を記録しているサンドバルは、レッドソックスでの合計161試合で打率2割3分7厘、本塁打14本、打点59をマークしているが、今季は打率2割1分2厘、本塁打4本、打点12にとどまっていた。

 現行契約によるとサンドバルに今後2年間で4200万ドル(約47億円)の支払い義務があるレッドソックスは、今季の通算戦績が51勝39敗でア・リーグ東地区の首位に立っている。

 最近10年のワールドシリーズで最近の2013年を含めて2度優勝しているレッドソックスに対し、今季の成績で数字が上回っているア・リーグのチームは通算61勝29敗のヒューストン・アストロズ(Houston Astros)だけとなっている。(c)AFP