【7月15日 AFP】ツール・ド・フランス(2017 Tour de France)は14日、第13ステージ(サン・ジロンからフォワ、101キロメートル)が行われ、チームサンウェブ(Team Sunweb)のワレン・バルギル(Warren Barguil、フランス)が母国の革命記念日(Bastille Day)にステージ優勝を飾った。

 今ステージでは2位にモビスター・チーム(Movistar Team)のナイロ・キンタナ(Nairo Quintana、コロンビア)、3位にトレック・セガフレード(Trek Segafredo)のアルベルト・コンタドール(Alberto Contador)が入り、総合首位に立つアスタナ(Astana Pro Team)のファビオ・アール(Fabio Aru、イタリア)とのタイム差を約2分縮めた。

 キャノンデール・ドラパック(Cannondale Drapac Pro Cycling Team)のリゴベルト・ウラン(Rigoberto Uran、コロンビア)に写真判定で敗れた9日の第9ステージのリベンジを果たしたバルギルは、「完全に報われたよ。きょうは本当にうれしい」と喜んだ。

 フランス勢として母国の革命記念日でステージ優勝を果たした史上16人目の選手となったバルギルはまた、「コンタドールがアタックを仕掛けた。自分は外側に出て、そこから順位を取り戻した。自分が最も速いことは分かっていた。コンタドールは子どもの頃から憧れの存在だった。数年前なら自分のこんな姿は絶対に信じられなかっただろう」と語った。

 総合連覇を目指すチームスカイ(Team Sky)のクリス・フルーム(Chris Froome、英国)は、総合首位をキープしたアールと6秒差の2位を維持。アージェードゥゼル・ラ・モンディアル(AG2r - La Mondiale)のロマン・バルデ(Romain Bardet、フランス)が25秒差で同3位につけている。

 スカイではミケル・ランダ(Mikel Landa、スペイン)がトップから2秒遅れのステージ4位に入り、総合でも首位からわずか1分9秒差の5位に浮上して、この日最高の結果を出した。

 前日のステージではフィニッシュまでの過酷な急勾配で脱落し、アールにマイヨ・ジョーヌ(イエロージャージー)を奪われてしまったフルームは、「昨日は最後に厳しい日となってしまった。それに比べれば、きょうは手ごたえがあった。ミケルが総合順位での差を縮めたし、チームとしても良いレースになった。僕らにとって最高の結果だ。ミケルはとても強かった。これからの数日でチームはもっと良いレースができるだろう」と述べた。(c)AFP/Barnaby CHESTERMAN