【7月14日 AFP】米大リーグ(MLB)のシカゴ・カブス(Chicago Cubs)は13日、4対1のトレードでシカゴ・ホワイトソックス(Chicago White Sox)から左腕投手のホセ・キンタナ(Jose Quintana)を獲得したと発表した。

 カブスは昨季、1908年以来となる悲願のワールドシリーズ制覇を果たしており、キンタナの獲得で先発ローテーションを強化した。コロンビア出身で28歳のキンタナは、ホワイトソックスで6年目の今季は計18試合に先発して4勝8敗、防御率4.49、109奪三振を記録。昨季はオールスターにも選出されている。

 現在43勝45敗でセントルイス・カージナルス(St. Louis Cardinals)と並び、ナ・リーグ中地区2位につけるカブスは、首位ミルウォーキー・ブルワーズ(Milwaukee Brewers)を5.5ゲーム差で追っている。

 カブスはキンタナとの引き換えにエロイ・ヒメネス(Eloy Jimenez)外野手、ディラン・シーズ(Dylan Cease)投手、マット・ローズ(Matt Rose)内野手、ブライアン・フリート(Bryant Flete)内野手ら若手選手をホワイトソックスに譲渡した。

 ともに設立されて100年以上になるが、両球団の間でトレードが成立するのはこれが15度目で、2006年以来のこととなる。

 キンタナはメジャー通算50勝54敗、防御率3.51を記録しており、登板172試合で890奪三振の成績を残している。

 ホワイトソックスのリック・ハーン(Rick Hahn)ゼネラルマネジャー(GM)は、「ホセ・キンタナのような選手をトレードに出すのは難しい判断が必要になるが、今回の取引により、長期間にわたって何度も優勝を争う力のあるチームを築くというわれわれの目標はより近いものになる」とコメントした。

 現在38勝49敗でア・リーグ中地区の最下位に沈むホワイトソックスは、首位クリーブランド・インディアンス(Cleveland Indians)に9ゲーム差をつけられており、トレード期限の7月末までにチーム再編成に向け、高額年俸選手の放出と若手の獲得に力を入れている。(c)AFP