【7月14日 AFP】ツール・ド・フランス(2017 Tour de France)は13日、第12ステージ(ポーからペラギュード、214.5キロメートル)が行われ、アージェードゥゼル・ラ・モンディアル(AG2r - La Mondiale)のロマン・バルデ(Romain Bardet、フランス)がステージ優勝を飾り、3位に入ったアスタナ(Astana Pro Team)のファビオ・アール(Fabio Aru、イタリア)は、総合首位に立っていたチームスカイ(Team Sky)のクリス・フルーム(Chris Froome、英国)からマイヨ・ジョーヌ(イエロージャージー)を奪った。

 アールはレース後、「ツール・ド・フランスでイエロージャージーを着ることは、人生で起こり得るものの中でベストなことの一つだ」と喜び、「これが起きるとは想像していなかった。大会で私を支えてくれているチームメート全員への報いだね。それ(イエロージャージー)を彼らにささげるよ」と語った。

 アールが最後の数百メートルでアタックを仕掛けると、フルームにはついていく脚力が残されていなかったが、追走したバルデは最後にアールをかわし、2位に入ったキャノンデール・ドラパック(Cannondale Drapac Pro Cycling Team)のリゴベルト・ウラン(Rigoberto Uran、コロンビア)に2秒差をつけてステージを制した。

 第11ステージ終了時に18秒のリードを手にしていたフルームだったが、首位と22秒差の7位でフィニッシュしたため、2位と同タイムだったアールにマイヨ・ジョーヌを奪われた。

 大会通算3度の優勝を誇る王者フルームは、「本当にタフなフィニッシュだった。最後は脚が残っていなかったが、まだ長い道のりが待っている」とコメントしている。

「ステージを制したバルデをたたえなければならない。素晴らしい勝利だった。イエロージャージーを獲得したアールもそうだ。最後は力を振り絞ったが、ついていく脚がなかった」(c)AFP/Barnaby CHESTERMAN