【7月15日 CNS】中国最大のシンクタンクCCG(Center for China and Globalization)と旅行総合予約サイトのシートリップ(Ctrip.com)が5日に共同で発表した報告書「国内外旅行に見る中国グローバル化への発展」によると、依然として中国人の海外旅行熱は高いものの、外国人の訪中旅行の伸びは理想には程遠く、観光客の数字だけで比較すると、中国大陸の市民が海外旅行へ出かける数字が明らかに超過する「赤字」になっている。

 中国人の観光人口を踏まえると、消費力が強く、世界各地から歓迎を受けている。2016年度の中国大陸からの観光客は、世界全体の観光客数の10%を占めており、世界の経済状態が低迷期にある中でも中国人観光客の海外消費総額はここ12年近く、2ケタの増加を維持している。

 16年度に中国大陸の観光客が海外で消費した金額は総額2610億ドルで、消費額世界1位の力が世界の旅行経済と行き先国の発展をけん引している。このため、中国人観光客を呼び込もうと、新しい観光地の開放や、観光ビザの手続のさらなる簡易化などを検討する国がますます増えてきている。

 中国人の海外旅行の急速な発展に比べると、中国に入国してくる観光客の伸びは緩やかである。2005年~15年までの中国大陸からの海外出国数の増加率は319.2%だったのに対し、中国に入国してくる旅行者の数は前年比で11.2%程度の増加率だ。この数字は他の国や地域で比較してみても、先進国(38.9%)や発展途上国(57.2%)への旅行客の増加率よりも低く、アジア太平洋地区全体の伸び(81.3%)に比べるとさらに低い。

 同報告書では、現在のトレンドにより今後5年は海外旅行客の「赤字」は、さらに1億人を超える可能性があると述べている。

 中国は世界第2位のGDPを誇り、輝かしい悠久の歴史文化を持った国である。しかし、外国人観光客に対する吸引力は未だ十分な力を発揮できていない。中国経済の発展と、グローバル化への過程がまだうまくマッチングしていないようにも思われる。(c)CNS/JCM/AFPBB News

※この記事は、CNS(China News Service)のニュースをJCMが日本語訳したものです。CNSは1952年に設立された中華人民共和国の国営通信社です。