【7月13日 AFP】ツール・ド・フランス(2017 Tour de France)は12日、第11ステージ(エイメからポー、203.5キロメートル)が行われ、クイックステップ・フロアーズ(Quick Step Floors)のマルセル・キッテル(Marcel Kittel、ドイツ)が、今大会5度目のステージ優勝を飾った。

 チーム・ロットNL・ユンボ(Team LottoNL-Jumbo)のディラン・フルーネヴェーヘン(Dylan Groenewegen、オランダ)が2位、ディメンションデータ(Dimension Data)のエドヴァルド・ボアッソンハーゲン(Edvald Boasson Hagen、ノルウェー)が3位に入り、チームスカイ(Team Sky)のクリス・フルーム(Chris Froome、英国)は総合首位の座を守った。

 ボーラ・ハンスグローエ(Bora Hansgrohe)のマチェイ・ボドナール(Maciej Bodnar、ポーランド)は、200キロメートル以上トップで走り続けたが、残り300メートルで集団スプリントの波にのみ込まれ、最後はキッテルが先頭でフィニッシュした。

 終盤まで集団の中に影を潜めていたキッテルは、残り数百メートルで加速を始め、最後はボアッソンハーゲンとチームサンウェブ(Team Sunweb)のマイケル・マシューズ(Michael Matthews、オーストラリア)を抜き去った。フルーネヴェーヘンはキッテルの後方につけてスプリント勝負を仕掛けたが、大会通算14度のステージ優勝を誇るキッテルには及ばなかった。

 昨年はマーク・カヴェンディッシュ(Mark Cavendish、英国)が、2015年はアンドレ・グライペル(Andre Greipel、ドイツ)が、2014年と2013年はキッテルがスプリントステージで強さを発揮したが、今大会はカヴェンディッシュ、世界王者のペーター・サガン(Peter Sagan、スロバキア)、第4ステージを制したアルノー・デマール(Arnaud Demare、フランス)が姿を消しており、キッテルの独壇場となっている。

 今大会はスプリントステージが3つ残されており、キッテルは1大会最多に並ぶ8度のステージ優勝達成が期待されている。(c)AFP/Barnaby CHESTERMAN