【7月12日 CNS】「東南アジア諸国連合(ASEAN)からの生鮮食品の対中輸出規模を拡大させたい」。中国商務部の銭克明(Qian Keming)副部長は10日、国務院新聞オフィスが北京(Beijing)で開いた記者会見で述べた。

 銭副部長は、継続して各ASEANとの通関や品質検査の協力体制や、通関手続きの簡略化などを強化することで、各国は農産品や熱帯果物、水産品、天然ゴム、パームオイルなどの優良製品をより便利に輸出できるだろう、と話した。

 2018年には中国が主催する初の国際輸入フォーラムが予定されており、これもASEAN諸国からの輸入を促進することになる。

 現在、中国はASEANにとって最大の貿易相手国であるが、ASEANも中国の貿易相手の中では3位、輸出では4位、輸入では2位となっている。データによると、2017年1月から5月までの中国とASEAN双方の貿易額は1956億ドル、前年比で16.2%増加した。その中で、中国のASEANに対する貿易黒字は200億ドルに上った。

 インフラやインターネット管理システム分野では、2017年5月末までに中国企業がASEAN諸国と契約した金額は3000億ドル近くになった。

 中国とASEANは経済貿易特区や越境経済特区など引き続き共同で建設に当たり、特に電力、鉄道、道路、車、化学工業、冶金、建材などの分野で投資契約を展開させていきたい、と銭副部長は語った。

 双方間で「一帯一路(One Belt One Road)」の枠組み作りを進めて行くなかで、地方省・区の間で具体的で効率的な経済貿易協力構造の構築を推し進め、中小企業の協力の為のプラットフォームを建設し、中国とASEAN区域の大きなeコマース市場を形成したいとも述べた。(c)CNS/JCM/AFPBB News