【7月11日 AFP】イングランド代表の最多得点記録を誇るウェイン・ルーニー(Wayne Rooney)は、本拠地グディソン・パーク(Goodison Park)への感動的な帰還を果たした後、エバートン(Everton)は「ついの住み家ではない」と語った。

 昨季、ボビー・チャールトン(Bobby Charlton)氏が保持していたマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)の最多得点記録を更新したルーニーは、13年ぶりに子供のころから所属していたエバートンに再加入した。

 31歳のルーニーは、1994-95シーズンのFAカップ(FA Cup)制覇以降、トロフィーを掲げることができていないエバートンに成功を再びもたらすことができると信じている。

 10日に行われた移籍会見でルーニーは「ついの住み家にやってきたわけではない。プレーして、勝って、成功を収めたい。気分は上々。現段階ではまだ体調的にフィットしていないけれど、これからの数週間で高めていくつもりだ。興奮している。正しいタイミングだと思うし、準備はできている」と語った。

 エバートンがユナイテッドを破った1995年のFA杯決勝を、9歳のルーニー少年はウェンブリー・スタジアム(Wembley Stadium)で観戦した。それから約20年、エバートンはそれに続くタイトルを待ち続けているが、ルーニーはそれに終止符を打つときだと考えている。

「トロフィーを手にするためにプレーしているし、それこそ僕らが求めることだ。エバートンで何かを勝ち取ることができれば素晴らしいことになるだろう」

 ルーニーは、ユナイテッドに移籍した昨季のチーム得点王ロメルー・ルカク(Romelu Lukaku)がいなくなったチームで居場所を作ることにチャレンジすることになる。

 ロナルド・クーマン(Ronald Koeman)監督は、昨季25得点を記録したルカクの代役という重荷をルーニーが背負うことは期待していないが、チーム全体でそれだけの得点を積み重ねる道を見つけ出さなければならないと語った。

「昨季は25得点を決めたロメルーという素晴らしいストライカーがいたが、より決める力のある選手がもっと必要だ。そこがわれわれの改善点で、どちらかといえば2桁を決められる選手が数人ほしい。ウェインはそれができる選手だ」

「ウェインの経験が他の選手にもたらされることは非常に重要なこと。若手選手の手本になる。われわれにはウェインのように経験豊富な選手がいなかったからね」

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