【7月11日 AFP】イラクのハイダル・アバディ(Haider al-Abadi)首相は10日、同国軍が第2の都市モスル(Mosul)をイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」から解放したことを受けて同市西部からテレビ演説を行い、「蛮行とテロリズム」に対する勝利を宣言した。

 兵士らを脇に従えた首相は、イラク軍が3年前にISに圧倒的な敗北を喫した場所である同市の奪還はISとの戦いにおける歴史的節目だと称賛。「今日のわれわれの勝利は、暗闇に対する勝利、蛮行とテロリズムに対する勝利だ。私は今日、全世界に対し、空想のテロリスト国家の終結と失敗、崩壊を宣言する」と述べた。

 モスル奪還を後押しし、シリアのIS拠点であるラッカ(Raqa)への攻撃も支援している米国主導の有志連合は、この勝利をたたえる一方、ISとの戦いがこれで終わったわけではないと警告している。

 有志連合の司令官を務める米軍のスティーブン・タウンゼンド(Stephen Townsend)中将は声明で、「今回の勝利だけで(ISが)根絶されるわけではなく、この先も厳しい戦いはある。しかし、ISの二大拠点の一つであり、自称『カリフ制国家』の掌中の玉(であるモスル)を失ったことは、決定的な打撃になる」と述べた。

 イラク軍は10日、アバディ首相の演説に先立ち、モスル市内に散在するISの残党一掃に向けた作戦を続けていた。(c)AFP/Tony Gamal-Gabriel with W.G. Dunlop in Baghdad