【7月10日 AFP】国際陸上競技連盟(IAAF)は9日、第14回世界陸上モスクワ大会(14th IAAF World Championships in Athletics Moscow)の男子走り幅跳びで優勝したアレクサンドル・メンコフ(Aleksandr Menkov)を含むロシア選手16人について、中立の立場で国際大会に出場することを認めると発表した。

 ロシア陸上競技連盟(ARAF)に対する資格停止処分が依然として続く中、IAAFのドーピング審査委員会は、この16選手の申請書が中立の立場で国際大会に出場するための例外的な資格基準を満たしたと判断した。

 IAAFは声明で、「当該選手が国際大会に出場するためには、IAAF規則に基づいた資格取得手続きが完了し、かつ各大会組織がエントリーを受け入れることが条件となる」と述べた。

 今年は合計39人の資格が認められており、そのうち9人は開幕間近の第10回U18世界陸上競技選手権大会(IAAF World U18 Championships)に出場する予定となっている。

 IAAFのセバスチャン・コー(Sebastian Coe)会長は、「この審査プロセスが、クリーンなアスリートにとって信頼して競技に臨める場所があると保証するものであるということを、繰り返して示すことが重要だ」とすると、「これは大きな仕事であり、性急にならずにクリーンなアスリートの権利と強い願望が守られていることを保証していく必要がある」という見解を示した。

 これまでにIAAFは150人のロシア選手から申請を受け取っており、そのうち約50人についてはARAFの推薦を受けたものとなっている。これまでに中立の立場で出場が認められた同国の選手は、2016年の2人と2017年の23人を合わせて25人となっている。(c)AFP